【「菜なれ花なれ」本編について】

本作で好きなキャラクターとその理由を教えてください。

みんなそれぞれ個性的で素敵なキャラクターばかりです。中でも、やはり恵深目線もあるかと思いますが、かなたを応援してしまいます。いつも元気で少しおっちょこちょいなところもあり、目が離せないキャラクターです。チアに関してはとても才能があり、そこのギャップも素敵で天才肌なところも魅力的です。

 

ご自身が「ここを見てほしい！」と感じるポイントはどこですか？それはなぜですか？

キャラクター達の成長物語です。今は未熟ながらも精一杯に生きて、それぞれが自分自身と戦っている様子を見るととても勇気づけられますし、視聴者の方もこんな気持ちあったなと思い返したり、今戦ってる方は彼女たちに共感してもらえるのではと思います。また、チアのシーンにもこだわって掛け声などを収録していたので、私も完成が楽しみです。

 

【ご自身の演じられたキャラクターと役作りについて】

ご自身が演じたキャラクターの第一印象と、現在の印象を教えてください。

恵深はとても大人っぽい面を持ったキャラクターだと思いました。一歩引いて、俯瞰的に物事を見ることができる。お姉ちゃん的ポジションかなと。しかし、みんなと一緒の空間にいるとき、かなたと喋ってる時は年相応の笑顔をしていて可愛らしいので、是非注目して見てもらえたら嬉しいです。

 

役作りをされる際に意識されたことを教えてください。

恵深の大人っぽさと年相応の可愛らしさのバランスをとても考えました。お姉さんになりすぎず、かなたと対等であるように意識していました。 また、恵深は車椅子に座っているので、身体がどんな感覚なのかと想像し、悩みました。アフレコ時は下半身を動かさずに声を出すことを心掛けていました。これが難しい…

 

【オーディション・アフレコ時のエピソードについて】

アフレコで事前準備されることはありますか？その場合はどのようなことをされますか？

オーディションでの資料をしっかり読んで、この子の人生や好きなもの、嫌いなもの、辿ってきたストーリーを想像して挑みます。見た目よりも、年齢感やその子のパーソナルな部分を想像して意識して役作りをする事が、私は多いです。

 

アフレコで監督や音響監督と関わる際はどのようなコミュニケーションを意識されましたか？

監督たちの思い描くキャラクター達、作品を通して世の中に伝えたい想いなどをしっかり表現できるように心掛け、その中でオリジナル作品なので疑問に思うところや、見えていない背景などは細かく教えてもらいながら演じていきました。たくさんの方にスタッフ陣やキャストの想いが作品を通じて伝わっていけばいいなと思います。

 

キャスト同士、またはスタッフと交流する中で印象的だったエピソードはありますか？

女子だらけの現場だったので、待ち時間にみんなでおしゃべりをする事が多かったと思います。誰かと誰かというよりは、みんなで一人の話を聞いて笑ったり、盛り上がったりするのが学校のようで楽しかったです。

 

【歌唱について】

楽曲を聞いた時の最初の印象を教えてください。

チアに使う楽曲達が多いので、リズム感が楽しく思わず体が動いてしまうような盛り上がる曲ばかりだなと思いました。
バリエーションが豊かで、どの曲も素敵です！
みんなが歌ってチアをする姿を思い浮かべながら、ウキウキとレコーディングしたのを覚えています。

 

キャラクターとして歌うときに意識されていることはありますか？

とにかく想像です。この子が歌っている姿や表情はどんな感じかなと思い浮かべながら歌います。
キャラクターの歌唱の表現は、どれが正解とかが無いと思うので色んなバージョンを試して、その場でスタッフさんとディスカッションしつつ、ディレクションに対応できるように、柔軟でいることを心掛けています。

 

楽曲について、視聴者の皆様に注目していただきたいところを教えてください。

それぞれのソロパートや見せ場がある曲が多いので、是非キャラクターたちのチアを想像しながら楽しんでもらえたら、気持ちがより上がるんじゃないかと思います。
また、ポンポンズの掛け合いも多いので、キャラクター同士の関係も思いながら聞くと楽しめそうです。

 

【仕事内容編】

あなたにとって「声優」はどのようなお仕事だと考えていますか？

自分の演技や声がキャラクターになり、作品になり、届けられて、少なくとも誰かの人生の中の一部になるので、とても重要かつ素敵な職業だと思います。
届いた方に癒しやドキドキを与え、監督達の伝えたいことをキャラクターを通して表現する。難しいことばかりですが、やりがいのある仕事です！

 

声優のお仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

まずは、監督達や原作の先生たち、みなさんが思い描くキャラクター、お芝居に近づけられるように努力します。
せっかく役を任せて頂くなら、伊藤に任せて良かったと思ってもらえるように、視聴者の方にも納得してもらえるように、キャラクターを作りお芝居をしていくのが常に目標です。

 

お仕事をしていて面白いと思う瞬間はどこですか？

私の感覚ですが、最初は苦しんで生んだキャラクターや演技だったとしてもいつのまにか、スルスルと台詞が出てくるようになる瞬間があります。
この人ならこう言うだろうと言うのが、自然と出てくるようになったりするのが面白くもあり不思議です。どんどんキャラクターが沁みてくる感覚が好きです。

 

今後お仕事の中で挑戦してみたいことはありますか？

最近はプラネタリウムや博物館に興味があって、個人的に良く行くので、案内人として時代背景や作り手に思いを馳せるナレーションなどに挑戦できるよう、精進したいです。