INTERVIEW インタビュー

谷崎詩音役:佳原萌枝

 

【「菜なれ花なれ」本編について】

本作で好きなキャラクターとその理由を教えてください。

詩音は当然、みんな大好きです!!! というのはズルいと思うので、あえて1人に絞るなら涼葉ちゃん! 表情もテンション感も猫みたいで可愛いですよね… 私がやったら高確率で嫌われちゃう気がしますが、ショートカットの丸い頭を撫でくりまわしたくなります。(笑)

 

ご自身が「ここを見てほしい!」と感じるポイントはどこですか?それはなぜですか?

楽しい時の会話のテンポ感が、リアルな女子高生の集まりという感じでワチャワチャ可愛くて好きなので、皆様にも楽しんでもらいたいです。 それからチアのシーンは、髪の揺れやポンポンの音など、そこにキャラクターが存在していて、見た人が本当に元気になれるようなステキなアニメーションになっているので、こちらも注目していただきたいです!!

 

【ご自身の演じられたキャラクターと役作りについて】

ご自身が演じたキャラクターの第一印象と、現在の印象を教えてください。

第一印象としては、立ち絵からでも伝わってくる上品さみたいなものに、勝手にプレッシャーを感じていました。私はこの品の良さを出せるのか…?と(笑) 見た目から大人っぽいなぁという印象で始まりましたが、アフレコが進みPoMPoMsの皆と掛け合いをする中で、意外とお茶目な所や、落ち着いて周りを気にかける優しさが見えてきて、気付けば上品さへのプレッシャーは消え、どんどん好きになっていきました。

 

役作りをされる際に意識されたことを教えてください。

結構、細かい属性てんこ盛りという印象を受けたので、そのひとつひとつを大切に、詩音ちゃんの魅力やキャラクターを殺さないようにしたいと思いながら演じていました。 また、落ち着いているけど、変に一歩引いて見えないように、PoMPoMsの一員として皆に寄り添う気持ちは常に意識していました。

 

【オーディション・アフレコ時のエピソードについて】

アフレコで事前準備されることはありますか?その場合はどのようなことをされますか?

特別なことは何もしていないと思います。 ただ「菜なれ花なれ」は原作がないオリジナル作品なので、毎週いただく台本や映像の確認では、表情の変化や小さな動きなど、大切な所を見逃さないよう、いつもより特に気にして見ていた気がします。

 

アフレコで監督や音響監督と関わる際はどのようなコミュニケーションを意識されましたか?

監督も音響監督もとても細かく丁寧にディレクションをして下さっていたので、それに応えたい!と、とにかく必死でした。(笑) 作品を良いものにしたいという気持ちが現場全体から強く感じ取れたし、コミュニケーションを取りやすい空気を皆さんが作ってくれていたので、私も疑問点などは積極的に聞いて確認していました。

 

キャスト同士、またはスタッフと交流する中で印象的だったエピソードはありますか?

一緒に収録する声優さんの殆どが女性で、年齢も比較的近い方が多かったので、他愛もない日常の話や、今回の話のこのシーンが好き!とか、この表情が可愛い!とか、待機中にお話するのが毎回楽しかったです。 また、スタッフさんの中に群馬県出身の方がいらしたのもあり、群馬のお菓子を差し入れに持ってきてくださるのを密かに楽しみにしていて…いつも美味しくいただいていました。(笑)

 

【歌唱について】

楽曲を聞いた時の最初の印象を教えてください。

何曲か纏めて仮歌やデモを送っていただいたので、最初に全部聴いた時は、こんなに色んなジャンルをやるの!?と驚き、すごくワクワクしました。
まだアフレコも進んでいなかったので、どんなシーンでこの曲が流れるんだろうと考えながらレコーディングを楽しみに過ごしていました。

 

キャラクターとして歌うときに意識されていることはありますか?

演じる際はそれほど「声を作っている」みたいな意識はなくて…だからこそ、歌った時に全部私になってしまわないよう、特に語尾の納め方にキャラクターらしさが出ればいいなと意識しながら歌いました。

 

楽曲について、視聴者の皆様に注目していただきたいところを教えてください。

背中を押してくれる曲、寄り添ってくれる曲、PoMPoMsみんなで色んな曲にチャレンジしました。
キャラクターの心情とリンクしているものが多いので、ストーリーと合わせて曲全体も楽しんで頂きつつ、歌詞や、誰がどのパートを歌うのか、等もぜひ注目してみてください!

 

【仕事内容編】

あなたにとって「声優」はどのようなお仕事だと考えていますか?

私が声優を志した理由の一つに、変身願望があります。
自分のこんなところがキライだ、好きになれない…。だからこそ、自分とは見た目も年齢も境遇も時には種族すらも全く違う人物に、一番近づける声優という職業がとても魅力的に見えました。
演じることで、作品を見た人も、私自身も勇気づけられる、大好きなお仕事です。

 

声優のお仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

関わらせていただく作品、キャラクターを好きになることです!
故に、お別れがすごく寂しいこともありますが、私自身が作品を好きになるからこそ、それを見た人により一層伝わるものが必ずあると思うので、今後も新しい作品やキャラクターと出会うたび、まずは好きになることから始めていくと思います。

 

お仕事をしていて面白いと思う瞬間はどこですか?

アフレコ現場で、思いもよらないいい表現が出る時でしょうか。
声優という職業は単体では成立しません。他の声優さんとの掛け合いや、監督や音響監督からのアドバイス、絵コンテのキャラの表情や動きを見てなど…色んな要素が絡み合って、なんとなく思い描いていたものとは違う表現が自分から出た時、やっぱりこの仕事は面白いなぁと感じます。

 

今後お仕事の中で挑戦してみたいことはありますか?

今回「なれなれ」に出演させていただいたことで、もっともっと歌にもチャレンジしてみたい!と思いました。
なんとなく、声優としてのお芝居の仕事と歌の仕事は別…みたいな意識がどこかにありました。でも今回完成した歌を聴いて、PoMPoMsが歌っている姿がハッキリと頭に浮かんで、その考えが変わりました。
これからもっと、作品を彩る音楽にもどんどん関わっていけたらいいなと思います。