INTERVIEW インタビュー

脚本|後藤みどり

①本作に対する意気込みを教えてください。

一言で「応援」というと熱い姿を思い浮かべるのですが、本作では、熱血、冷静、覚悟といった様々な形での応援を描いています。心の奥底で流れる誰かに向けた想いが、登場人物だけでなく、見て下さる方々への何かしらの応援になれば良いなと思っています。

 

②あなたにとって「応援」とは何ですか?

1人で何かをやり遂げるのは大変なことなので、自分が役に立つかはさておき、手伝える何かがあればそれをやるし、自分が出来ることが終わったとしても、その人がやり続ける限り、最後まで一緒に駆け抜ける。賛同している人間がいるのも応援の一つだと思うので。

 

【「菜なれ花なれ」本編について】

本作で好きなキャラクターとその理由を教えてください。

穏花ちゃん。ボリウッド妄想もさることながら、ご家族そろって面白いので。

 

ご自身が「ここを見てほしい!」と感じるポイントはどこですか?それはなぜですか?

脚本時では、商店街が面白い意味で大変なことになっていました。
発注を受けた時に「正気か?」と思いましたが、皆さん大真面目でした。

 

 

【脚本の仕事について】

「脚本」はどのようなお仕事だと考えていますか?

誰かの人生を描く仕事。

 

脚本のお仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

キャラクターに台詞を言わせない事。
「その人物がおかれた状況や環境から自然と出た言葉」になるように、いつも書いては消して、書いては消してを繰り返しています。

 

お仕事をしていて面白いと思う瞬間はどこですか?

脚本だけでなく、コンテ、演出、色々な方が映像を作り上げていく過程で、積み重なっていったキャラクターへの想いや愛情、作り手としての努力や挑戦、そう言ったものが信じられないほどガッチリと噛み合う瞬間があって。
それを感じるたびに、これが面白くてアニメのお仕事をしているんだなと、実感します。

 

本作はオリジナル作品ですが、脚本を作る上で気を付けた点、苦労した点はありますか?

2番目の質問と同じような答えになるのですが、キャラクターたちの感情を誤魔化さない事。
とってつけたような感情にならないように気をつけました。

 

シナリオロケハンの実施を伺いました。ロケハンで感じたことや活かしたことはありますか?

普段はPCの前で座りっぱなしの仕事なので、一日で広範囲を移動するロケハンでは、日頃の運動不足を痛感します。
脚本的には、実際の場所を見ると物語の動きや台詞が見えてくる事も多いので、スケジュールが取れる限りは一人でもなるべく行くようにしています。

 

普段生活している中で、「職業病だなぁ」と思うところはありますか?

あらゆる場所で、人の会話や行動を観察しがちです。

 

おすすめのお仕事道具や、仕事をするときの必需品を教えてください。

美味しいお茶。

 

今後お仕事の中で挑戦してみたいことはありますか?

挑戦という意味では、色々な作品に携わる中で、貴重な経験をたくさんさせて頂いているので、特にありませんが、ロケハン用の体力をつけないといけないなとは思っています。